現場レポート&ニュース

住友林業のW350計画で木造超高層建築が話題に?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

少し前から木造高層住宅に関する情報をお伝えしてきましたが、先日住友林業さんがW350計画を発表し、木造超高層建築物が実現する可能性もでてきました。

ただ個人的には現段階ではあくまでも350周年と350mという語呂合わせて的な部分もあり、実際に建築した場合でもW350計画通りには建たないのではと思っています。

しかし日本でも350mの建造物を木鋼ハイブリッド建築しようとする流れがでてきたのは、これは注目すべきところ。

木鋼ハイブリッドと言っても、9割が木材なので非常に多くの材木が材料として必要になり、なかなか材料の確保や工法の確立などの課題があることが明確になっています。

ちなみに建築予算は試算で6000億円と超高額で一般的な工法で建築した場合の約2倍になることがわかっている状況。

いくら住友林業といえども、ここまで高額な投資を話題作りだけの為に実施するのは難しいでしょう。

ただ、今後新たな技術開発などを行うことでコストダウンを進め、経済的にも実現性を高める方針でいるようですので、まずはやはり話題作りの一環だと考えた方が良いかもしれませんね。

ちなみに世界に目を向けると

  • ロンドンでは、80階建ての木造超高層ビル「オークウッド・タワー」が提案
  • スウェーデンのストックホルムでは、約130mの高さの居住用高層ビルの計画が進行中

ということもすでに話題になっている部分ですので、実際にどの国が最初に木造超高層建築物を建てつのかも非常に楽しみなところ。

ここは日本の技術力を集めて、世界一の木造超高層建築物を建ててほしいですよね。

ただ住友林業のW350計画も2041年が目標ですのでまだまだ先の話・・・このW350計画の発案者がその時にどれだけ社内に残っているのか・・・

そういった視点で考えてしまうと、専用部署として発足したりしない限りは、どこかで頓挫してしまう可能性もゼロではありません。

やはりまずは、木造高層住宅を先に建ててそこで技術力を高めたり、実際にどんなメリットやデメリットが発生するのかをチェックすることが優先事項なのかもしれませんね。

***********発信者情報***********

一級建築士事務所 株式会社 賢
大阪府知事登録(ハ)第19927号

特許 第4000452号       「引っ張り雇いほぞ」
実用新案 登録2003-271641 「木造門型ラーメン」


ラーメン門型フレームと言えば、株式会社 賢です。
皆様の安心のために、日々より良い商品を開発しています。

〒542-0083 大阪市中央区東心斎橋1丁目11-13-1003

電話番号:06-6120-2080
Eメール:info@ken-network.co.jp
担当:西窪

***************************

関連記事

ピックアップ記事

  1. 法務省が行った相続登記未了土地調査の結果が公開されましたが、それによると50年以上も未登記の土...
  2. 自宅の売却時に不動産買取業者を使うメリットとデメリットは?
    自宅を売却する際には、主に「仲介売却」と「買取売却」の2つの方法があります。
  3. 2016年3月に閣議決定された新住生活基本計画での目標である「住宅の確保に特に配慮を要するもの...
  4. 移動式木造住宅が能登半島地震などへの被災地支援に役立つ!
    日本ムービングハウス協会が作成している移動式木造住宅(ムービングハウス)が能登半島地震などへの...
  5. 戸建てやマンションなど、住宅の形は違えど、そこに対する不満は増加傾向にあり、特にお子さんが小さ...
  6. 自宅のセルフリフォームでのアスベスト対策はどうすればよいのか?
    セルフリフォームは、自宅を自分の手でリノベーションし、コストを抑えながら理想の住空間を作る魅力...
  7. マンションサイネージが新たな広告手段のひとつになるかも。
    マンションサイネージという言葉を知っていますか? 数年前から駅などに増えている...
  8. 金融庁が金融機関と住宅メーカーに対して、急増するアパートローンに警鐘を行っています。
  9. イケア・ジャパンの新サービスである「IKEA Place」が10月16日から開始されてい...
  10. 折りたたみ可能なパーソナルブースでスペースの有効活用ができる!
    コロナ禍でリモートワークが増えたり、小さなオフィスに移転したりなど、多くの会社で働き方が大きく...