
戸建てやマンションのリフォームを検討する際、最も気になるのが「どのくらい費用がかかるのか」という点ではないでしょうか。
リフォーム費用は、リフォームの規模・内容・建物の種類(戸建て or マンション)・築年数・使用する素材や設備のグレードなどによって大きく異なりますが、この記事では戸建てとマンションに分けて、リフォーム費用の平均的な目安を詳しく解説します。
マンションのリフォーム費用の目安
全面リフォーム(フルリノベーション)の場合
- 目安費用:500万~1,200万円程度
- 専有部分(間取り変更、水回り、内装すべて)を一新する大規模リフォーム。
- 例:2LDK・60㎡のマンションをスケルトン(内装全撤去)状態から再構築するケースでは、800万~1,000万円かかることが一般的。
部分リフォームの平均費用
- リフォーム箇所 目安費用(税込)
- キッチン交換 80万~200万円程度
- トイレリフォーム 20万~50万円程度
- 浴室ユニットバス交換 70万~150万円程度
- 洗面所リフォーム 15万~40万円程度
- 床・壁・天井の張替え 20万~100万円(広さ次第)
- 和室を洋室に変更 15万~40万円程度
※設備のグレードが高いもの(タンクレストイレ、最新システムキッチンなど)を選ぶと費用が大きく上がります。
マンション特有のリフォームの注意点は?
- 構造上、間取り変更に制限がある(例:水回りの位置移動が困難)
- 共用部分の変更はできない(玄関ドアやバルコニーなど)
- 管理組合への届け出が必要なケースが多い(音・工期・業者の事前登録など)
戸建て住宅のリフォーム費用の目安
全面リフォーム(外装・内装を含む)
- 目安費用:800万~2,000万円以上
- 木造戸建て(築20~30年)の場合、構造補強や断熱改修なども加えると費用が大きくなります。
- 外壁・屋根・水回り・内装・窓サッシなど、すべてを更新する場合は2,000万円を超えることも珍しくありません。
部分リフォームの平均費用(戸建ての場合)
- リフォーム箇所 目安費用(税込)
- 外壁塗装 80万~150万円程度
- 屋根の葺き替え 100万~200万円程度
- キッチン交換 100万~250万円程度
- 浴室交換 80万~160万円程度
- トイレ交換 20万~60万円程度
- 断熱工事 100万~300万円(規模により)
- 耐震補強 100万~300万円以上
戸建てリフォーム特有の費用要素
- 基礎や構造体の補修が必要になる場合がある
- 外装(屋根・外壁)のリフォームが必要
- 敷地・建物によって工事の難易度が大きく異なるため、個別見積もりが重要
リフォーム費用を左右する主な要因
建物の築年数・状態
古い物件ほど、下地補修・配管交換・断熱・耐震工事など追加費用が発生しやすい。
リフォームの範囲・規模
表層リフォーム(クロス・床の張り替えなど)だけなら安く済む。
間取り変更や水回り移動を伴うスケルトンリフォームは高額になりやすい。
使用する設備のグレード
システムキッチン・ユニットバス・トイレなどのメーカーやグレードにより費用が2~3倍違うことも。
業者の施工内容・地域性
都市部と地方では人件費・材料費が異なる。
大手リフォーム会社は安心感がある反面、中小業者よりやや高め。
リフォーム費用を抑えるコツ
- 複数のリフォーム会社に見積もりを依頼(相見積もり)する
- 定額制リフォームパッケージを活用する(キッチンや水回りはセット料金が割安)
- 国や自治体の補助金・減税制度を利用する(例:断熱リフォーム・耐震補強・バリアフリー改修など)
戸建てやマンションの平均リフォーム費用の目安に関する記事まとめ
項目 | マンション | 戸建て |
全面リフォーム | 約500万~1,200万円 | 約800万~2,000万円以上 |
部分リフォーム | キッチン80万~200万円 | 屋根・外壁含むと100万円超えることも |
特徴 | 構造制限あり、内装中心 | 外装・構造含めて柔軟に対応可能 |
リフォーム費用は「何をどこまでやるか」で大きく変わります。
まずは自分が何を優先したいか(設備交換だけか、住まい全体の性能改善まで含めるか)を整理し、複数業者に相談しながら予算と相談して進めるのが成功のカギです。