現場レポート&ニュース

空き家の仲介報酬制度の見直しか?全宅連の伊藤会長が会見!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

空き家問題が、将来的な様々なリスク要因であることが認知されていますが、空き家が増える原因のひとつに仲介手数料の問題があります。

日本で宅地建物取引業法が制定されたのは、昭和27年の話で、昭和45年に現在の基準で運用されるようになり、そこから一度も変更されていません。

その結果、地方都市に増えている低額な空き家に関して、不動産会社が積極的に取り扱うことが出来ない要因のひとつに。

しかも、業法改正でインスペクションに関する情報提供などが重要事項説明に加わったことをきっかけに、低額物件の仲介手数料では、事業者が赤字になってしまうケースも想定されています。

さらに賃貸で貸出する際にも、借り手優位な状況が続き、借り主から本来の手数料をもらうことが出来ないこともあり、不動産会社としても積極的に取扱いにくい状況。

だからこそ、報酬制度の見直しという話になるのですが、実際に今の報酬制度がどうなっているのか?と言えば、

  • 200万円以下の金額:100分の5
  • 200万円を超え400万円以下の金額:100分の4
  • 400万円を超える金額:100分の3

仲介手数料は一般的に物件価格×3%+6万円×1.08となり、

300万円の物件では、15.12万円(片方から受け取る報酬)
両方でも30.24万円という金額にしかなりません。

買い主からすれば少しでも安い方が良い手数料ですが、これでは不動産会社が積極的に取扱いたくない原因になります。

もし物件価格が5000万円を超えるなら、同じ作業を行っても片方から168.48万円ももらえますので、どちらを積極的に扱いたいのか?というのはわかりますよね?

それが低価格の空き家を増やす要因のひとつだと考えることも出来、今回の全宅連の伊藤会長の発言にもつながっているわけです。

いずれにしても、どうなるのかはまだわかっていませんが、全宅連の伊藤会長の会見内容を見る限り、手数料の変更に合わせ、不動産取引に関する税制をシンプルにすることも目指しているようです。

そうすることで、低価格な地方の空き家の流動性が少しでも高まれば、良い結果に繋がることも考えられますので、どうなるのかを期待して待ちたいと思います。

***********発信者情報***********

一級建築士事務所 株式会社 賢
大阪府知事登録(ハ)第19927号

特許 第4000452号       「引っ張り雇いほぞ」
実用新案 登録2003-271641 「木造門型ラーメン」


ラーメン門型フレームと言えば、株式会社 賢です。
皆様の安心のために、日々より良い商品を開発しています。

〒542-0083 大阪市中央区東心斎橋1丁目11-13-1003

電話番号:06-6120-2080
Eメール:info@ken-network.co.jp
担当:西窪

***************************

関連記事

ピックアップ記事

  1. 30年後に価値が落ちない物件の定義を知って住宅購入で損を回避!
    SBIエステートファイナンス株式会社が104名もの不動産のプロに行ったアンケート結果が公表され...
  2. 日本国内でもキャッシュレス化が進んでいますが、不動産業界でもLINE PAY(ラインペイ)を利...
  3. 先週お話したソニー不動産の不動産価格推定エンジンを中心とした中古住宅の成約価格算出サービスによ...
  4. もしあなたがUR賃貸のリノベーション物件に住むのなら、無印良品のプロデュースした家と、IKEA...
  5. 4月16日に発生した熊本地震、震度7が2回だけではなく震度5弱以上が15回以上も起こり、現時点...
  6. これまでにありそうでなかった建設資材のフリマサイト。
  7. 高校生の時に空き家のDIY体験をするのは将来的に役立つかも。
    宮崎県延岡市で高校生を含む地元の住民を対象にした空き家のDIY体験イベントが開催されました。
  8. 全宅連と全宅保証が行った「住まい方の意識トレンド調査」で、若い世代ほど二地域居住に興味があるこ...
  9. 東京都葛飾区で2018年4月に開演予定だった認可保育園が、建設業者の資金繰りの悪化で工事が中断...
  10. 現在の日本の中住宅音市場での流通量は15%と非常に低く、政府目標は2020年に30%まで引き上...